Sign | 2020 |  Tokyo

 

ストリートの素材に情報を重ねる

渋谷の街で見られる壁面や物体を覆い尽くすステッカーボムやグラフィティ。決して褒められるものではないが、これらがストリートカルチャーの一部であることは否めない。空いているスペースに覆い隠すように重ねられていく自己の主張は、どんどん変化していく渋谷という街を感じることもできる。新しい「宮下公園」のサイン計画は、そのストリートのエッセンスを抽出し、外構用素材を用いた筐体や盤面の上に、ピクトグラムやマップといった情報をラップさせることでストリートを継承した。また、公園の植栽を想起させる緑の枠を用いて、フレーミングすることで、施設内のアートや店舗の賑わい中からサインを浮かび上がらせている。

 

A:Takenaka Corporation
P:Tomooki Kangaku